スキー場のゲートシステム スキー場のゲートシステム

■ゲートシステムの導入が遅れている日本

この分野でも日本は海外のスキー場から遅れを取っているようです。

今だに紙のリフト券を使っているところは、欧米ではかなりレアになってきています。

しかし日本では400前後あるスキー場のうち、たぶん20%弱ぐらいでしょうか。
なぜこんなに導入されていないのでしょうか???

 

■なぜゲートシステムが必要か

色々な意見がありますが、まず欧米思考で必要な理由を挙げるとすると

1)お客様の利便性アップのため

2)マーケティングのため

3)不正利用を防ぐため

 

変わって日本の場合は

1)数社でリフト券の売り上げを按分するため
(一つの山を数社で運営しているため、配分決定のため)
2)不正利用を防ぐため

 

となるようです。(平澤が個人的な感じですが)
日本では数社で1つのスキー場を運営する場合があり、売り上げの按分のために導入するスキー場が多かったようです。

ちなみになぜ皆ゲートシステムを入れないのか、僕の推理ですが

1)コストが高くなる
(券も高いし、ゲートも高い。ただでさえリフト券が安くなっている中でコストは負担)
2)リフト券回収の手間が増える
(今だに回収しているスキー場が多い)

 

■もっとマーケティングに使える!
そもそも、リフト券が紙からデータに変わると、何が得られるか、もしくは何が得られる可能性があるのか、説明しましょう。

それはズバリ、マーケティングデータの収集とマーケティングへの活用です。

 

そもそもほとんどのスキー場は自分のお客さんがどこからきているのか、なんとなくしかわかっていません。

それが問題だと思うのです。

もちろん駐車場でナンバー控えたりして、どのエリアからきているか、調査しているスキー場はありますが、それもざっくりですよね。

 

■これからの時代のリフト券の購入方法

スキー場経営者の方々も、飛行機で飛ぶときに、窓口で買ったりしないですよね?
ネットで予約して、QRコードをかざして自動発券。

これと同じことが本来はスキー場でもできるのです。

その方がずっと便利だし、リフト券も同じカードに追加で1日チャージしたりできるのです。

 

■来場促進につなげる

もっとネット販売を強化し、メールアドレスを登録してもらう。

その人に対して、キャンペーンやクーポンを発行するなど、来場促進をする。

シーズン前半に一度来た人なら、2回目、3回目に繋がる施策を打つ。などなど。

 

■リフト券は回収せずにパーソナライズ

リフト券は回収しないスタイルにすべきと思っています。

なぜかというと、そのリフト券に新たにチャージして、また使ってもらう、ということができるので、その方がお客様に取っても利便性が上がるからです。

そのためのウェブ販売サイトをもっと強化すべきと思います。

 

■レンタルの予約、スクール、駐車場とも連携

リフト券とゲートシステムだけではなく、ホテルのロッカールーム、レンタル・スキースクールの予約、駐車場とも連携できるので、お客様の利便性を高めることが可能になります。

 

■導入するには?
もしまだ導入されていなくて、導入を検討したいのであれば、相談に乗ります。
必要台数、おすすめ機材、マーケティングへの使い方など、相談に乗りますよ。(僕にあまりメリットないので軽いお手伝いになりますが・・・)
基本は2社に打診し、両者の提案を比較して決めればいいと思います。

しかし、導入するからには最大効率よく使える方法を検討ください。

★ゲートシステムメーカー2社 (どちらもオーストリア)

Team AXESS (AXESS JAPAN 株式会社)
https://www.teamaxess.com/jp

 

SKIDATA
https://www.skidata.com/ja-jp/

 

■2社のリフト券が将来どっちも使えるようになる?
現在上記に2社のリフト券は相互乗り入れできないようです。(日本では)
しかし、ヨーロッパでは違うゲートシステムのメーカーを導入している複数のスキー場をまたいで使えるリフト券の発行が可能になっています。

要するに、複数スキー場の共通券や、エリアパスなども電子化できるということです。

 

■ウィズコロナの生活習慣

これからのウィズコロナの時代では、なるべくスタッフの接触機会を減らすべきだと思いますので、チケット販売窓口というのは極力使わなくても営業できる方法を考えるべきで、そのためにウェブ販売を主力に持ってくるべきです。